第27回亀倉雄策賞:選考経緯・展覧会情報
受賞者:林 規章
受賞作:教育機関の学生募集ポスター「女子美術大学大学院/3年次編入/短大専攻科 学生募集」
(cl:女子美術大学)
作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2025』(2025年7月発行予定/六耀社刊/予価16,500円)
授賞式:2025年6月27日(金)東京にて実施予定〈JAGDA第42回定時総会会場〉
展覧会:
「日本のグラフィックデザイン2025」
2025年6月27日(金)〜8月7日(木) 東京ミッドタウン・デザインハブ
「2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」(仮題)
2025年7月15日(火)〜8月27日(水) 東京 ギンザ・グラフィック・ギャラリー
選考経緯:
1. 第1次選考(2024年11月27日、12月19日)
・年鑑『Graphic Design in Japan 2025』の掲載作品選考会において、全国のJAGDA会員から出品された全1,777作品を対象に、29名の年鑑選考委員(うち1名欠席)が選出にあたった。
・各カテゴリーの得票上位であるJAGDA賞の候補136作品から、亀倉雄策賞の過去の受賞者による56作品を除いた80作品に対し、亀倉雄策賞にふさわしいと思われる作品を各自5作選んで投票(全票投票/出品者名は非表示/自身の作品には投票不可)。その結果16作品を選出した。
2. 最終選考(2024年12月24日)
・年鑑選考会でJAGDA賞に内定し、亀倉賞候補16作品には残らなかった4作品について、昨年同様。候補に加えることとし、計20作品を対象とした。その上で、複数作品が候補に残った出品者について、選考委員の多数決で原則各1作品に絞った。ただし同一テーマの作品が分かれて出品されている場合は、協議の上で、合わせて1作品とした。その結果、以下の17作品が最終ノミネートとなった。
・選考委員10名がひとり3票を持ち投票を行ったところ、6票、4票が各2作品、3票、2票が各1作品となった。ここで、選考委員が各作品についての見解を述べ、検討した結果、得票上位4作品(木住野、新村、永井、林の作品)を候補として残すこととした。4作品に対してひとり1票持ちで投票し、5票を獲得した林の作品を第27回亀倉雄策賞として決定した。
*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=葛西薫(選考委員長)、浅葉克己(欠席)、菊地敦己、佐藤卓、永井一正、服部一成、原研哉、松永真
・ゲスト選考委員=深澤直人、松家仁之、山本容子
候補作品(氏名五十音順):
・ポスター「紙の光 光のしるし」
(井上庸子 cl:竹尾+DNPメディア・アート)
・ジェネラルグラフィック「ROTH BART BARON『CLOSER』」
(上西祐理 cl:アワ フェイバリット ショップ+ロット バルト バロン)
・パッケージ「おぎはら園 ぶどうジャム・ぶどうジュース」
(柏木美月 cl:おぎはら園)
・パッケージ/環境・空間「RURU MARY’S」
(川上恵莉子 cl:メリーチョコレートカムパニー) *同一テーマで分けて出品された2作品を、一連の作品として対象とした
・CI・ロゴ・タイプ/複合「不二家」
(木住野彰悟 cl:不二家)*同一テーマで分けて出品された2作品を、一連の作品として対象とした
・ジェネラルグラフィック「里山」
(城崎哲郎 cl:さかうえ)
・新聞広告「サントリー モデレーション広告」
(白井陽平 cl:サントリーホールディングス)
・ブック・エディトリアル「無印良品キャンプ場 ポスターブック」
(新村則人 cl:良品計画)
・パッケージ「京菓匠 七條甘春堂」
(関本明子 cl:七條甘春堂)
・複合「高田唯 具象的抽象 CONCRETE ABSTRACT」
(高田 唯 org:ランプ)
・複合「Crystalline」
(サリーン・チェン cl:アワ フェイバリット ショップ)
・複合「LIFEとlife 永井一正と永井一史の二人展」
(永井一史 cl:アワ フェイバリット ショップ)
・ブック・エディトリアル「UNIVERSITY of CREATIVITY M⇄F⇄P」
(波戸祐輔 cl:ユニバーシティ・オブ・クリエイティヴィティ)
・ポスター「女子美大学大学院/3年次編入/短大専攻科 学生募集」
(林 規章 cl:女子美術大学)
・複合「Ju Mei」
(梅 数植 cl:ジュ メイ)
・複合「小学校 算数教科書」
(山本晃士ロバート cl:教育出版)
・デジタルメディア「Shupatto」
(米道昌弘 cl:マーナ)
*年鑑選考会全体の情報はこちら